なぜ子どもに学べないのか

承継対話支援士として、事業承継を支援している鹿島です。

僕は普段、中小企業診断士として大阪や兵庫など関西を中心に後継者育成のお手伝いをしています。

経営者に限らず親御さんと話をしていると、特に経営者は子どもさん(後継者の場合が多い)をいつまでも子供扱いというか、一人前として扱わない傾向にあるように感じます。

親から見れば、いくつになっても子どもは子どもということも事実です。

でも、親が思っているより、子や次の世代は未来のことをしっかりと考えているように感じています。

冷静に考えると、親の世代が受けた教育と、後継者の世代が受けた教育を比べると、後継者の受けた教育の方が新しく、洗練された内容であることが多いですよね。

なぜか、ビジネスの世界では、年配の世代は、若手の世代よりも常に正しい判断ができるという暗黙の前提が色濃く残っていませんか?

僕は事業承継がうまくいっていない企業経営者と話をする機会が多いのですが、後継者が40代・50代になっても、完全に仕事を任せない方が多いのです。

理由は正直わかりません。

僕にも大学生の子どもがいますが、自分の方がいつまでも勝っていたいという気持ちはあります。

でも、ある分野では子どもの知識の方が新しく、私が昔に学んだ知識よりもはるかに洗練されているのです。

子どもや後継者に負けたくないと感じて、自分の技術や知識に磨きをかけ続けることは素晴らしいことです。

その反面、後継者や若い世代の考えや意見を無視するもしくは、採用しないというのはもったいないと思っています。

後継者や若い世代って、別の視点で見ると、皆さんの顧客と近い世代ではないですか?

もしもその通りなら、顧客の感性に一番近い存在である後継者や若手従業員の考えを理解しようとしないということは、顧客のニーズを知ろうとしないことと同じかもしれませんよ。

後継者の方には、経営者を尊敬するようにとお伝えしています。

一方で、経営者に後継者を尊敬しろとは言ってきませんでした。

この点は、今後の反省点かぁと感じています。

経営者と後継者は、毎日同じ会社に出社していても、あまり話をしない傾向があります。

こうしたミスコミュニケーションにより、うまくいくべき事業承継がうまくいかなくなることはとても悲しいことですよね。

そんな思いから、経営者と後継者の話し合いの場作りをする専門家である「承継対話支援士®️」養成講座を始めたいと思っています。

それよりも、経営者と後継者の話し合いをする場作りと、対話の支援をしたいと考えていただける方で、事業承継をビジネスの柱に加えたい方に、ぜひ仲間になって欲しいです。

皆さんのお越しを楽しみにしています。

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