対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
世間は3連休ですね。
今日は、暑い中、大阪マラソンに出場している選手を間近で応援しました。
私は走るということは、体に悪いと勝手に思っているので、マラソンとは無縁ですが、周囲にはマラソンを楽しんでいる仲間が大勢います。
今回のブログのタイトルは、
【初回面談30分で承継が動き出す——雑談→合意→次回設定「台本」公開】です。
【ケース】
製造業。社長は「いずれ息子に」と言う一方、後継者は黙りがち。
支援者は税務・株式・資金繰りの論点を用意して臨んだのに、面談後に残るのは「結局、何も決まらなかった…」という疲労感。
——初回面談でよく起きる“空回り”です。
初回面談でやるべきは、結論を出すことより「次に進む合意をつくる」ことです。
そこで今回は、私が現場で使う「30分の台本」をそのまま共有します。
診断士でも金融機関職員でも、この順番で進めると面談が締まります。
0〜5分:雑談(目的=状況把握と空気を緩める)
支援者(社長へ):
「まず近況を教えてください。最近、社長が特に時間を取られているテーマは何でしょう?受注・採用・資金繰りなど、何でも構いません。」
支援者(後継者へ):
「○○さんが今メインで見ている仕事は何ですか?“自分の判断で決められること”と“社長判断になること”も、もし分かれれば教えてください。」
※ここで「誰が何を握っているか」の見取り図ができます。
5〜15分:現状確認(目的=詰まりの正体を言語化)
支援者:
「今日のゴールは“結論を出すこと”ではなく、まず論点を揃えることにします。いま一番止まっているのは、どこだと感じますか?」
社長へ:「何が引き継がれたら、社長は安心ですか?」
後継者へ:「引き継ぎたいものと、変えたいものは何ですか?」
※解決策を急がず、言葉を揃える時間にします。
15〜22分:合意形成(目的=「今年決めること」を1つに絞る)
支援者:
「いま出た話を整理すると、論点はA・B・Cですね。今日決めるのは1つに絞るとしたら、どれが良いでしょう?」
支援者:
「“今年決めること”と“来年でもいいこと”を分けましょう。」
22〜28分:次回設定(目的=宿題を1個、担当を決める)
支援者:
「次回までの宿題は1つだけにします。誰が、何を、いつまでにやりますか?」
(例:社長=退職金方針の有無/後継者=3年後の会社像を一文/支援者=決裁領域の叩き台)
28〜30分:締め(目的=議事メモを読み上げ、次回に橋をかける)
支援者:
「今日の合意は3点です。①今年決めること ②次回までの宿題 ③次回日程。ここまででよろしいですか?」
テンプレ(議事メモ枠)
今日の論点:____
今日決めたこと(1つ):____
宿題(1つ):____(担当:__/期限:__)
次回の議題:____
次回日程:____
【宿題】
次の初回面談で、この台本どおりに進め、「宿題1つ+担当+期限」まで決めて終えてください。
初回が締まると、承継は動き出します。
【次回予告】
親族が同席した瞬間に話が崩れるケース——親族会議で“論点を揃える進行”を扱います。
『対話のチカラで事業承継を支援したいと思う方は、承継対話支援士®養成講座の説明会にご参加ください。』
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