対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
承継が壊れるのは「正論の一撃」
「そのままだと損です」「今やらないと手遅れです」
——正しい。けれど、その一言で社長が黙り、後継者が引き、家族が身構える。
承継が止まる最大の原因は、税務の難しさではなく“正論が刺さる順番”です。
ケース(あるある)
支援者が株式や相続の話を始めた瞬間、社長の口数が減る。後継者は「はい」と言うだけ。面談後に残るのは「検討します」の一言。
支援者は良かれと思って正論を出しているのに、なぜ逆効果になるのか?
正論が刺さる理由
正論は、相手の中の「守りたいもの」に直撃します。
社長は 会社・社員・信用を守りたい。後継者は 評価・関係・失敗を恐れている。
そこに正論が来ると、会話は“検討”ではなく“防御”に切り替わります。
だから必要なのは、正論を弱めることではなく、正論が届く「前の一手」です。
今週の1スキル:正論を“共同作業”に変える3ステップ
① 受け止める(防御を解く)
使える一言:
「そこが一番のご心配なんですね。まず“守りたいもの”を揃えたいです。」
② 許可を取る(攻撃にしない)
使える一言:
「ひとつ整理の仕方をご提案してもいいですか?結論は急ぎません。」
③ 問い返す(正論を“条件”に翻訳)
使える質問:
「それが起きないために、何が整えば安心ですか?条件を3つにすると何でしょう。」
この順番にすると、助言が「押しつけ」から「一緒に作る」に変わります。
テンプレ(コピペ可)正論の一撃回避メモ
- 相手の発言(原文):____
- 守りたいもの(推定でOK):____
- 許可フレーズ:____
- 安心の条件(3つ):①__②__③__
- 次回までの宿題(1つ):____(担当:__/期限:__)
宿題(5分)
次の面談で、正論を言う前にこの一言だけ入れてください。
「ご提案の前に、まず“守りたいもの”を揃えてもいいですか?」
たったこれだけで、相手の表情が変わることが多いです。
最後に質問です。あなたがつい撃ってしまう正論は、
①税務・株価 ②人・体制 ③金融機関対応 ④期限の圧 どれが多いですか?
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