対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
久しぶりの仕事で思った以上に疲れが出たという方も多いかもしれませんね。
関西では、1月の9~11日にかけて「十日戎」とか「えべっさん」に開催されます。
七福神のなかの恵比寿さまを祀り、商売繁盛・家内安全・五穀豊穣を願います。
私も毎年、堀川戎に参拝していますが、今年は週末とも重なったためか、
福笹ともった大勢いの参拝客でごった返していましたよ。
関東では、えびす講とか、二十日戎とった方が有名ですね。
関東では、福笹ではなく、熊手が一般的ですよね。
「番頭さんに任せれば安心」が、一番危ない理由
帝国データバンクの最新調査(2025年)によると、事業承継の形態として「内部昇格」が36.4%を占め、
従来主流だった「同族承継」の32.2%を初めて上回りました。
(引用先: 帝国データバンク 全国「後継者不在率」動向調査(2025年) )
「息子は継がないと言っている。でもうちには30年一緒にやってきた専務がいるから大丈夫」 「親族に無理強いしなくていい時代になった」
そんな経営者の安堵の声を、私もよく耳にします。
でも、ちょっと待ってください。 従業員承継は「任命して終わり」ではありません。
むしろ、親族承継より”もっと”対話が必要なのです。
■ 「阿吽の呼吸」という名の対話不足
「専務なら会社のことを誰より知っている」 「長年一緒にやってきたから、わざわざ話さなくても分かってくれる」
この「分かってくれるはず」が、実は最大の落とし穴です。
私が支援したある会社では、30年間一緒に働いてきた専務に承継を打診したところ、専務は「光栄です」と即答しました。 でも、承継対話の場を設けて本音を聞いてみると…
「実は、株式買取の資金をどう工面すればいいのか不安で眠れない」
「個人保証を引き継ぐと聞いて、家族に反対されている」
「会長になる社長やご家族との今後の関係が、正直怖い」
すべて、飲み込んでいた言葉でした。
■ 従業員承継特有の”見えない壁”
親族承継の場合、多少ギクシャクしても「家族だから」で乗り越えられる部分があります。 でも従業員承継は違います。
①お金の壁 ─
「いくらですか?」と聞けない従業員心理 親族承継なら相続・贈与が基本ですが、従業員承継は「買取」です。中小企業の株価は想像以上に高く、でも「社長、いくらですか?」とは言い出しにくい。
②立場の壁 ─
昨日までの「上下関係」から「対等な後継者」へ 「社長の補佐」と「自分が決断する」の間には、深い溝があります。しかも、創業家が株主として残る場合、その関係をどう再構築するかは極めてデリケートです。
③覚悟の壁 ─
「本当に私でいいのか」 「NO.2として優秀」≠「NO.1として覚悟がある」。この覚悟を確認する対話がないまま進むと、後継者が潰れてしまいます。
■ 当事者だけでは難しいから、第三者が必要
経営者と後継者(従業員)の間には、長年の「雇用関係」があります。 この関係性があるからこそ、本音が言いにくい。
だからこそ、承継対話支援士®のような第三者が同席する対話の場が必要なのです。
第三者がいるだけで、対話の空気は変わります。
・感情的になりにくい
・「説明する」意識が働く
・普段は言えない本音が、少しずつ言葉になる
そして何より、後継者が「承継を切り出した張本人」にならずに済むのです。
■ 脱ファミリー化の今こそ、対話が命
内部昇格という選択肢が増えたことは、素晴らしい変化です。 でも「楽になった」わけではありません。
むしろ、対話の質が問われる時代になったのです。
事業承継は、決断の前に対話があります。 そして、その対話は第三者がいることで始まります。
「番頭さんに任せた」で終わらせず、 「番頭さんと向き合った」と言える承継を、一緒に目指しませんか。
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