対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
スギ花粉に悩まされていますが、家の近所の大阪城公園を時々散歩するのですが、2月から3月上旬は梅園が見頃になります。
3月上旬ころから徐々に紅白の桃の花が咲き始めます。
さて、今回は事業承継を進めていく設計図についてです。
目次
事業承継は怖くない。相続対策の前にやるべき“合意形成”の設計図(A4一枚)
「株価は出せます。遺言の選択肢も説明できます。登記もできます。
でも、社長が決めない。後継者が黙る。だから前に進まない。」
これ、あなたの現場でも起きていませんか?
私はこの状態を、知識不足ではなく合意形成の設計不足だと見ています。
相続対策“が先”ではなく、相続対策“に入れる状態”を先に作る。ここを支援できると、診断士・士業・信金・支援機関の価値が一気に上がります。
【ケース】正しい話をするほど止まる
製造業。親族内承継の予定。
支援者側は「株価」「贈与」「遺言」「種類株」…論点を整理して臨む。ところが社長は途中から口数が減り、後継者は“はい”だけ。面談後に残るのは、宿題ゼロの議事録。
止まる理由はシンプルで、当事者の頭の中がこうなっているからです。
- 社長:安心が言語化されていない(何を守りたいのか不明)
- 後継者:変えたいことが言語化されていない(何を担うのか不明)
- まわり:誰が何を決めるかが不明(決め方がない)
ここを整えるのが“合意形成”。専門家が最初に提供できる最大価値です。
合意形成の設計図は「4点」だけ
私が初期に必ずA4一枚に落とすのは次の4点です。
① 目的(10年後の会社像)
- 社長:10年後、どんな会社なら「安心」ですか?
- 後継者:10年後、どんな会社にしたいですか?(守る/変える)
※ここが揃うと、税務も登記も“手段”になります。
② 意思決定(誰が何を決めるか)
「金額」よりまず案件種類で切るのがコツです。
値決め/採用/投資…このあたりから「決める人・相談する人・報告する人」を仮置きします。
③ お金(イベントは金額より“有無と時期”)
退職金・株式の対価(買取等)・納税資金。
まずは 有/無/未定 だけ揃える。金額は後でいい。
④ 関係者(誰にいつ話すか)
親族・幹部・金融機関・主要取引先。
巻き込む順番を決めないと、後で一番荒れます。
テンプレ:「合意形成キャンバス」(そのままコピペ可)
- 10年後の会社像(社長):____
- 10年後の会社像(後継者):____
- 今年決めること(1つ):____(期限:__)
- 後継者の決裁(案件種類で3つ):①__②__③__
- お金イベント(有無):退職金〔 〕/株式対価〔 〕/納税〔 〕
- 誰にいつ話す:親族〔 〕幹部〔 〕金融機関〔 〕
- 次回までの宿題(1つ):____(担当:__)
読者の“出番”はここ(職種別に一言)
- 税理士:③のイベントを見える化すると、設計が一気に進む
- 司法書士:②の意思決定が固まると、登記が「後戻りしない」
- 行政書士:④の関係者設計があると、契約や合意文書が生きる
- 診断士・指導員:①②を整えると、中期計画や権限移譲が現実になる
- 信金職員:③②が揃うと、承継期の資金相談が“対話”になる
【今週の一歩】相続の話に入る前に、質問を1つだけ
次の面談で、まずこれだけ聞いてください。
「10年後、どんな会社なら“安心”ですか?」
答えを整えなくていい。A4にそのまま書く。
合意形成は、そこから始まります。
『対話のチカラで事業承継を支援したいと思う方は、承継対話支援士®養成講座の説明会にご参加ください。』
https://jiririta-japan.com/lp01/
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