【ゲームで見る会社の未来と脱炭素社会の“意外な接点”】

対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
私は、2050カーボンニュートラルの公認ファシリテーターです。
2050カーボンニュートラルというカードゲームを使って、カーボンニュートラルというものを理解してもらうことと、社内やグループ内の対話を促し、コミュニケーションを良くしようというものです。そのゲームの進行役がファシリテーターの役割です。

先日、大阪の診断協会の脱炭素経営研究会のメンバーと一緒に、京都と兵庫の診断協会で同じ用に脱炭素経営の支援をする研究会のメンバー17名で2050カーボンニュートラルのカードゲームの体験会を開催しました。カーボンニュートラルに対する理解度もさまざまで、初めて会う人も沢山いたので、最初は少し緊張気味でしたが、4ターンが終わる頃には受講者同士の対話が増え、とても盛り上がりましたよ。

今回は、カードゲームを通じて事業承継について考えてみました。


みなさん、「カーボンニュートラル」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、地球の温暖化を止めるために、会社や社会全体で出すCO2(二酸化炭素)の量をゼロにしようという考え方です。ゼロといっても、まったく出さないわけではなく、出した分を植林などで吸収して、トータルでプラスマイナスゼロにしようということです。

このカーボンニュートラルの大切さを学ぶために、ある会社で「2050年カーボンニュートラル」というカードゲームが行われました。参加したのは経営者や後継ぎの若い人たち。最初は「ゲームで何が分かるの?」といぶかしがっていた人も、だんだん夢中になっていきました。

ゲームの中では、町の未来を良くするために「省エネ機器を導入する」「原子力発電の再開」「組織や市民に働きかける」「服の大量生産」などの選択をしながら、限られた時間とお金をどう使うか考えていきます。必ずしもすべてのカードが環境負荷を軽減するものばかりではありません。環境に負荷をかけるが経済成長につながるカードもあります。つまり、「カーボンニュートラルを意識しながら、経済も伸ばす」にはどうしたらいいか?という、まさに経営そのもののようなゲームです。

ある若い後継者がこんなアイデアを出しました。

「うちの会社は低価格の製品を売ってきたけど、カーボンニュートラルに貢献できる商品の取り扱いを増やしませんか。お客さまのカーボンニュートラル達成に貢献する会社を目指しませんか。」

この発言に、ベテランの社長が驚きました。

「なるほど…そういう考え方があるのか。大手企業と取引のあるお客さまに当社がCo2削減に貢献できる企業だとわかってもらえれば、カーボンニュートラルに貢献しながら、売上も増えるかもしれん」

これが、いま注目されている「デカップリング(Decoupling)」という考え方です。カーボン(CO2の排出)を減らしても、経済の成長は止めない。むしろ、環境にやさしい商品やサービスの販売を増やすことで、会社がもっと成長する可能性があるのです。

ゲームを通じて、経営者と後継者の間に新しい会話が生まれました。

「どんな商品なら環境にやさしくて、お客さんにもよろこばれるだろう?」
「今の設備を見直すことで、電気代を減らせるんじゃないか?」
「社員にもこのゲームを体験してもらって、会社全体でカーボンニュートラルに取り組もう!」

カーボンニュートラルのことを知らなくても、ゲームを体験することで、会社の未来について考えるきっかけになります。そして、ただの環境対策ではなく、会社の強みを活かした“新しい成長のチャンス”を見つけることができるのです。

あなたの会社でも、まずはゲームからはじめてみませんか?
未来を変えるヒントは、意外と楽しいところにあるかもしれません。

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