対話のチカラで事業承継を支援する専門家、『承継対話支援士®』の鹿島です。
沖縄は早くも梅雨明けしたそうですが、本州はこれから本格的な梅雨入りですね。
梅雨といえば、紫陽花(あじさい)の季節でもありますよね。
今回のブログは、そんな紫陽花と事業承継をテーマにしてみました。
あじさいの色が変わるように~会社の未来も、変えられる~
6月といえば、あじさいの季節ですね。
雨の中でも、いきいきと咲くあじさいを見ていると、ふと、会社のことを思い出しました。
あじさいの花は、土の成分で色が変わるのをご存じですか?
酸性の土だと青く、アルカリ性だと赤くなる。つまり、同じ花でも育つ環境が変われば、色も変わるのです。
これは、会社も同じだと思います。
どんな“土”に会社を根ざしてきたのか、そしてこれから、どんな“土”に植え替えていくのか。
それによって、会社の未来の色は変わっていくのです。
私たちが大切にしてきた経営の信念ややり方——それは確かに、今までの成長を支えてきました。
けれど、今の時代、変化はとても早い。
「このままでいいのか?」「次の世代に、何を残せばいいのか?」
そう考える50代・60代の経営者の方も多いはずです。
一方で、20代・30代の後継者候補の若い世代も、「継ぎたい気持ちはあるけど、今の会社のやり方には不安がある」「自分らしい経営ができるのか」と悩んでいます。
そんなとき、必要なのは“対話”です。
どんな色の花を咲かせたいのか。
お互いの思いを伝え合い、これからの“土”を一緒に考えること。
たとえば、こんな問いかけから始めてみてはどうでしょう?
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「この会社を通して、どんなことをやってみたい?」
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「20年後、どんなお客様に選ばれていたい?」
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「従業員が働きたいって思う会社はどんな会社だろう?」
これは、難しい事業承継の専門用語よりもずっと大切な対話です。
あじさいは、年に一度しか咲きません。
でも、根がしっかりしていれば、毎年、咲き続けます。
会社も同じです。
きちんと根を張り、環境を整えれば、たとえ見た目が変わっても、しなやかに続いていきます。
もし今、「この先どうすればいいのだろう」と迷っていたら、
6月の雨の日に、あじさいを見ながら、未来の色を思い描いてみてください。
会社の未来の色は、社長と後継者、そして支援する人たちが“どんな土を選ぶか”で決まるのです。
変えることは、怖いことではありません。
色を変えるのは、前向きな一歩。
そして、いちばん会社のことを大切に思っているあなたにしかできない、大切な役割です。
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