【事業承継が進まないのは支援者のせい?】

対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士』の鹿島です。

今年はスギ花粉の量が多くなるという予報がチラホラと聞こえてきますね。

先日、かかりつけのクリニックで目薬と錠剤を処方してもらいましたよ。

さて、2月は承継対話支援士養成講座の第1期が始まりますので気合いが入っています。

加えて、3月から志師塾と共同で『事業承継コンダクター養成講座』を始める予定です。

こちらの説明会を兼ねたセミナーの準備にも追われています。

セミナーのお申し込みはコチラからです→ https://44jyuku.com/course/detail/jigyou_syoukei/seminar/

最近、事業承継を支援したいという方々とお話する機会が増え、お悩みを伺うことがあります。

事業承継の話題が持ち上がると、たいていの専門家はこう感じます。
「専門知識が足りないから、うまく支援できないのでは?」

でも、それは誤解です。
実は、事業承継に必要なのは、専門知識だけではありません。「対話」の力があれば、多くの経営者をサポートすることが可能です。この記事では、専門知識に頼らず、対話を活用して事業承継を進める具体的な方法をお伝えします。


1. なぜ対話が重要なのか?

事業承継は単なる「株や資産の引き継ぎ」ではありません。
経営者の思いや価値観、会社の未来をどう描くかが中心にあります。しかし、それを理解するには「経営者と後継者の考えや思い」を引き出す必要があります。これを実現するのが「対話」です。

専門用語や理論を振りかざすよりも、経営者に「話して良かった」と思ってもらうことが最初の一歩となります。


2. 経営者が求めるのは“聞き手”

多くの経営者は、事業承継の重要性を理解しながらも、次のような悩みを抱えています。

  • 誰に相談していいかわからない
  • 家族や後継者にどう切り出せばいいかわからない
  • 自分が何を伝えたいのかすら整理できていない

こんなとき、経営者が最も求めるのは、専門家のアドバイスではなく、「話を聞いてくれる人」です。つまり、あなたがしっかり話を聞き、共感することで、経営者は自然と事業承継について語り始めます。


3. 対話を活用する3つのステップ

ステップ1:共感的な態度を示す

経営者の話に対して、「なるほど、それは大切な視点ですね」と共感を示しましょう。専門的な意見を挟む前に、相手の話を受け止めることが信頼関係の構築に繋がります。

ステップ2:問いかけの技術を活用する

経営者の考えを引き出すには、シンプルな問いかけが効果的です。たとえば:

  • 「会社の未来について、どのようにお考えですか?」
  • 「後継者には、どんな経営者になってほしいですか?」
  • 「これまでの経営で一番大切にしてきたことは何ですか?」

こうした質問は、深い対話のきっかけを生みます。

ステップ3:後継者との対話を促す

経営者が話しやすい雰囲気を作ると、次は後継者との対話を促しましょう。「家族会議の提案」や「対話のきっかけづくり」をサポートするのも良い方法です。


4. 対話から始まる事業承継成功事例

ある60代の経営者は、事業承継について漠然とした不安を抱えていました。
「後継者には会社を継いでほしいけど、どう話せばいいかわからない」と悩んでいたのです。

支援者が「どんな未来を会社に描きたいですか?」と問いかけたところ、次第に経営者の思いが整理されました。その後、家族での対話が始まり、3年後にはスムーズな事業承継が実現しました。

この事例が示すのは、対話の力が事業承継を動かすカギになるということです。


5. 専門知識に頼らない支援のすすめ

事業承継支援は、専門知識だけでは解決できないことが多いです。
むしろ、対話を通じて経営者の心を動かすことが、真の支援につながります。

この記事を読んだあなたも、経営者と「対話を始める」という一歩を踏み出してみてください。それが、事業承継成功への第一歩になるのです。

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