【最初にやるのは「説得」じゃない】

対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。

公的機関の仕事をしていると、今年の企業支援のキーワードは「生産性向上」です。
イランの戦争による影響も徐々にで始めています。
経営の観点から、この機会に思い切った値上げをしてくる企業が増えそうですね。

企業も家計も「節約」が求められる年となりそうですね。
過度に不安を駆り立てる必要はありませんが、正しく備えるという気持ちは大切になりそうです。

幹部が後継者についてこないとき、最初にやるのは「説得」じゃない

「後継者は頑張っているのに、幹部が動かない」
この相談、事業承継の現場で本当によく出ます。

社長は内心こう思っている。
「任せたい。でも、幹部がついてこないと会社が割れる」
後継者はこう感じている。
「自分が前に出るほど、反発が強くなる」
幹部は幹部で、こう不安になる。
「変わるのはいい。でも、現場は誰が守る?責任は誰が取る?」

ここで支援者や社長がやりがちなのが、「幹部を説得しよう」とすること。
でも、説得を始めると空気が固まります。幹部は“敵”にされる感覚になるからです。

動かすコツは、順番です。私は次の3ステップをおすすめします。

① 会議で詰めない。まず幹部を1on1で聞く

合議の場は体面が働き、本音が出ません。まず個別に、これだけ聞きます。

「今日は賛成・反対を決める場ではありません。
会社を次に進めるために、“心配”を率直に教えてください。
後継者に任せるとしたら、一番心配なのは何ですか?」

これで、幹部の言葉が“抵抗”ではなく“論点”に変わります。

② 不安を「批判」から“成功条件”に翻訳する

幹部の言葉を、そのまま受け取ると揉めます。翻訳します。

幹部「まだ早い」
→「どの仕事ができれば“早くない”になりますか?」
幹部「現場が回らない」
→「誰が、どの役割を担えば回りますか?」

ここまでくると、後継者を評価する話ではなく、「成功する設計」の話になります。

③ 三者で“1つだけ”合意し、社長が任命する

最後に、社長・後継者・幹部で決めるのは多くて1つ。

「来月から“採用”は後継者決裁。幹部は週1レビュー役」
のように、小さく決めて、小さく成功させる。

社長にお願いしたいのは、この一言です。
「この件は後継者に任せる。私は最後に責任を取る」

幹部は安心し、後継者は前に出られます。


今日の宿題(5分)

「幹部が任せていいと思える条件は何ですか?」
この質問を、キーパーソン幹部1人にだけ投げてみてください。承継が動き始めます。

あなたの会社(または支援先)では、止まりやすいのは
A:幹部の反発B:後継者の孤立 どちらが多いですか?(一文字でもOK)

#事業承継 #後継者 #幹部育成 #中小企業 #承継準備 #組織づくり

関連キーワード

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
MENU
お問合せ

(月 - 金 9:00 - 18:00)カスタマーサポート