対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
先日、東京では隅田川花火大会が、大阪では天神祭の花火大会がありましたね。
今年は週末だったこともあり、自宅のベランダから天神祭の花火を観ることができました。
「助言」より効く“問い返し”の技術──花火のように、順番が合うと一気に動く
天神祭の花火や、隅田川の花火大会を見ていると毎年思います。
花火って「一発の大玉」がすごいのではなく、打ち上げの順番が整っているから、観客の心が一気に持っていかれる。
事業承継の支援も同じで、正しい助言(大玉)を用意しても、順番がズレると響きません。
そこで効くのが、助言より先に打つ「問い返し」です。
ケース(あるある)
社長「後継者に任せたいけど、まだ早い」
後継者「やります(…でも何をどう?)」
支援者が税務・株価・資金・登記の助言をすると、社長はさらに慎重に、後継者はさらに黙る。
結果、宿題ゼロで終わる。
止めているのは“知識不足”ではなく、当事者の中で論点が言語化されていないことです。助言は、言語化の前に出すと「圧」になります。
今週の1スキル:助言を出す前に、3段階で問い返す
問い返しは反論ではなく、相手の言葉を前に進む形に整える技術です。
① まず「確認」:言葉を具体にする
- 「 “まだ早い”というのは、どの案件種類のことですか?(値決め/採用/投資/取引条件…)」
- 「 “任せたい”は、任せる“範囲”と“期限”まで決まっていますか?」
② 次に「条件化」:不安を“条件”に変える
- 「任せても大丈夫と思える条件は何でしょう? “できたらOK”を3つ挙げると?」
- 「失敗したとき、どこまでなら許容できますか?(金額・信用・人)」
③ 最後に「選択」:次の一歩を1つに絞る
- 「今日決めるのは1つだけにします。AとBなら、どちらが先ですか?」
- 「では次回までに“誰が”“何を”“いつまでに”確認しますか?」
テンプレ(コピペ可)問い返しフレーム
- いま出ている発言(原文):____
- 確認したい具体(案件種類/場面):____
- 背景の不安(能力/人/お金/信用):____
- 条件(これが揃えば任せられる):____
- 今日決める1つ:____(期限:__)
- 次回までの宿題1つ:____(担当:__)
宿題(5分)
次の面談で、助言を1回我慢して、代わりにこの問い返しを1つだけ入れてください。
「 “まだ早い”の“早い”って、具体的にどの仕事のことですか? 」
これだけで、会話が「印象」から「設計」に変わります。
最後に質問です。あなたがつい助言したくなるのは、社長の一言「まだ早い」それとも後継者の一言「やります」どちらが多いですか?
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